海洋散骨の費用相場はいくら?料金が変わる要因や実際の金額事例も紹介!
故人の「自然に還りたい」という遺志や、お墓を作れないといった事情から海洋散骨を望む方が増加し、海洋散骨を行う業者も増えています。
海洋散骨については耳馴染みがあるものの、具体的な料金体系がわからず「海洋散骨にはいくらかかるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
海洋散骨は、やり方や業者によって費用が大きく異なります。
この記事では、海洋散骨の費用相場から、何によって費用に違いが出てくるのか、実際の海洋散骨の費用事例を交えて、詳しく解説していきます。
海洋散骨の費用相場はいくら?
海洋散骨の費用は、主にやり方によって違いが出てきます。
海洋散骨には、主に以下のようなやり方があります。
- 貸切散骨(チャーター散骨)
- 代行散骨
- 合同散骨
- 自分で散骨
それぞれの違いと費用相場を見ていきましょう。
貸切散骨(チャーター散骨)の費用相場
貸切散骨というのは、一つの遺族グループで船を一隻チャーターして、散骨を行う方法です。
貸切散骨だと、だいたい自分たちの望むスケジュールで船を出してもらえることと、自分たちで直接故人の骨を海に撒くことができるのがメリットです。
船の中でお清め(会食)をすることができる場合もあります。
貸切散骨の費用相場は、使用する船の大きさ(乗船人数)や、海域によって変わりますが、だいたい20万円〜40万円くらいが相場です。
たとえば、「みらい散骨」で貸切散骨を行った場合、東京ディズニーランド沖または羽田空港沖エリアで、1〜5名で176,000円かかります。
同じく1〜5名で南房総沖に散骨する場合は、230,000円になります。
代行散骨(代理散骨)の費用相場
代行散骨とは、遺族が現地に行かずに、業者だけが船で散骨エリアに行き、遺族に代わって散骨する方法です。
代行散骨だと、船をチャーターする必要がなく、業者は複数件の依頼をまとめて散骨できるため、安くなります。
代行散骨は、安いことと手間がかからないのがメリットですが、希望の日時が選べなかったり、自分たちでお見送りできないなどのデメリットもあります。
代行散骨の費用相場は、一柱(一人分)2万円〜5万円です。
そのため、お墓じまいなどで、何人分もの遺骨を散骨する場合は、チャーターした方が安くなる場合もあります。
たとえば、「みらい散骨」で代行散骨を行った場合、東京湾で一柱17,800円です。
海域が近いのもありますが、費用相場よりも安くなっています。
合同散骨の費用相場
合同散骨とは、複数の遺族が合同で乗船し、順番(あるいは同時)に散骨することです。
メリットは、遺族だけでチャーターするより安いことですが、家族あたり乗れる人数に制限があるのがデメリットです。
合同散骨の費用は、一組ずつの料金設定をしている場合と、人数によって料金設定をしている場合があります。
一組の料金は、10万円〜20万円くらいが相場です。
合同散骨の場合は、船の大きさにもよりますが、1名〜4名までがほとんどとなっています。
追加で人数を増やしたい時は、追加料金が一人あたり1〜2万円ほどかかります。
大人数でお見送りしたい時は、貸切散骨の方が安くなる場合もあるでしょう。
自分で散骨する場合の費用相場
自分で海に散骨するという方法は、違法ではないので可能ですが、いろいろな条件やマナーを守って行う必要があります。
たとえば、人骨だとわからないように1mm〜2mm程度に粉骨しなければならないという決まりがあります。
自分でも粉骨できますが、故人の遺骨を砕くという作業は、精神的にも物理的にも負荷が高いものであり、業者に依頼した方が良いでしょう。
粉骨サービスはだいたい1〜2万円が費用相場です。
「みらい散骨」でも、粉骨のみのサービスを行っており、一人分15,000円で承っております。
自分で散骨する場合は、これに船をチャーターする料金がかかりますが、船舶免許を持っている方がいない場合は、船長とともにチャーターする必要があり、一般的に半日(4~5時間)で7万円~15万円ほどかかります。
また、副葬品は「自然に海に還るもの」のみとされていますので、注意しましょう。
海洋散骨の料金が変わる要因は4つ
海洋散骨の料金は、以下の4つの要因によって変わります。
要因1:散骨方法やプラン
海洋散骨の料金が変わる代表的な要因は散骨方法やプランです。
海洋散骨の方法は、代行散骨、合同散骨、貸切散骨の3種類と、ヘリコプタープランの4つがあります。
代行(代理)プランの場合
代行散骨プランの場合は、遺族に代わって業者が船に乗り、散骨可能海域まで行って、散骨する方法です。
代行散骨の場合、業者は複数の御遺骨をまとめて散骨できるので、一番安いプランになります。
ただし、いつどこで散骨するのかということは選べなかったり、遺族がお見送りしたりすることはできないので、一抹の寂しさを感じることもあります。。
合同プランの場合
合同散骨プランの場合は、複数の遺族グループが一緒に乗船して、順番にあるいは同時に散骨するプランです。
合同ブランだど複数のグループが一緒に乗船するので、チャータープランよりは安くなる場合が多いです。
お見送りする人数が少ない場合は、合同散骨も良いでしょう。
ただし、日程は、業者が決めることになります。
貸切(チャーター)プランの場合
貸切(チャーター)散骨プランの場合は、故人にゆかりのあるご遺族や関係者だけで船を一隻チャーターするので、大人数で直接お見送りすることができます。
船を一隻チャーターするため、ある程度費用がかかります。
しかし、大人数で割る場合は、一人分はそれほどの金額にはなりません。。
また、船の中でお清めをするプランもあるので、関係者だけで心置きなくお見送りすることができます。。
日程も、希望の日時を選べる場合が多いのが特徴です。
ヘリコプタープランの場合
海洋散骨ではありますが、船からでなく、ヘリコプターやセスナ機で上空から骨を撒くプランです。
ヘリコプターやセスナ機の飛行距離によって相場が大きく変動しますが、目安としては、離陸から着陸まで1時間以内で、だいたい25万円~50万円くらいで散骨できます。
散骨海域は、相模湾沖や駿河湾沖、九十九里浜沖、伊豆諸島などから選べます。
遺族が同乗する場合は、4名くらいまで可能です。
要因2:散骨する海の近さ
二つ目は、散骨する海域による違いです。
近場の海に散骨する場合
たとえば、東京湾のディズニーランド沖や横浜ベイブリッジ沖など、陸地から近い海域に散骨する場合は、代理散骨で2万円以下、チャーター散骨でも10万円台など、安くなる場合が多いです。
海域による料金の違いは、船の燃料代やスタッフの拘束時間の違いなどが大きいですが、十万円単位で変わるため、注意が必要です。
国内の遠くの海で散骨する場合
伊豆諸島沖や沖縄、小笠原など遠くの海で散骨する場合は、出発港までの旅費と、チャーター料金がかかるため、20万円を超える場合が多いでしょう。
たとえば、慶良間諸島で散骨を行っている業者の貸切散骨プランは432,000円です。
しかし、代理散骨の場合は、遺骨を郵送できるので、それほどの料金はかかりません。
沖縄では77,000円、小笠原では一柱7万+チャーター費3万円で行っている業者があります。
海外で散骨する場合
国内にはハワイなどに出向いて散骨を行う業者があります。
ハワイでの散骨を行っている業者の貸切散骨プランは、231,000円~528,000円くらいかかり、別途スタッフへのチップなどもかかります。
また、ハワイまでの旅費は自分持ちです。
代理散骨だと、132,000円ほどになります。
故人がハワイに思い入れがあった場合や、これを機に家族でハワイ旅行したい場合などは、検討するのも良いでしょう。
要因3:利用するオプション費用(別料金でかかる場合)
業者によっては、すべての費用が込みになっているプランと、別途オプション料金がかかる場合があります。
オプションで料金がかかる可能性があるのは、以下のような場合です。
粉骨費用
粉骨費用は、だいたいの業者でプランに含まれていますが、オプションでかかる場合は、15,000円くらいです。
献花や献酒などの費用
遺骨と一緒に副葬品として、花びらやお酒を用意する場合があります。
プランに含まれている業者もありますが、特に故人の好きだったお酒やお花を別で用意したい場合には、その分のお金がかかります。
お酒やお花を撒く場合は、中身だけにして、包装紙や瓶などは持ち帰りましょう。
お清めを同時に行う費用
貸切プランの場合、船の中でお清めを同時に行うプランを用意している業者もあります。
お清めとは、故人を偲んでみんなで会食することで、海洋散骨のセレモニーの後で、船上で会食できると、お見送りとしてはいい思い出になります。
人数が多い場合は、シェフが船に同乗して、ブッフェスタイルの食事を用意してくれる業者もありますが、人数が少ない場合は、お弁当が出るタイプが多いです。
お弁当は、一人3,000円~5,000円くらいになります。
手元に遺骨を残す費用(手元供養)
故人の遺骨をすべて散骨してしまうのは寂しいと思われる方は、粉骨する前に、少量の遺骨を小さな壺に入れて、手元に残すこともできます。
「みらい散骨」では、海洋散骨プラン+11,000円で、手元供養のプランを用意しています。
ただし、骨壺は別料金ですので、自分で用意することも可能ですが、「みらい散骨」でも8,800円~19,800円で購入が可能です。
メモリアルクルーズの費用
メモリアルクルーズとは、年忌法要の際に、海洋散骨した海域を再び訪れることです。
散骨証明書があれば、散骨した海域の緯度と経度がわかりますので、同じ海域をぐるぐると周回しながら、故人を偲ぶことができます。
行っている業者は少ないですが、貸切散骨と同じくらいの費用(20万円〜40万円くらい)がかかります。
要因4:散骨する人数
海洋散骨は、散骨する人数によっても費用が変わってきます。
例えば、お墓じまいをして、何人分もの遺骨を散骨する場合があります。
お墓の中のお骨をまとめて散骨する場合
お墓の中の遺骨をまとめて散骨する場合、海洋散骨の費用は一柱単位で決まるので、代理散骨や合同散骨よりもチャーター散骨の方が安く上がる場合があります。
ご先祖様の遺骨をまとめて散骨したい場合は、業者に問い合わせてみましょう。
実際の海洋散骨の費用事例
以下に、いろいろな場合の実際の金額事例を挙げます。
東京在住のAさんが母親の遺骨を東京湾で代行散骨(代理散骨)した場合
東京在住のAさんが、母親の遺骨を東京湾で代行散骨した場合、旅費も遺骨の郵送費もかかりませんので、「みらい散骨」で代行散骨した場合、17,800円のみで粉骨込みで行えます。
手元供養をしたい場合は、散骨の代金に加えてに11,000円+骨壺代がかかります。
岐阜在住のBさんがお墓の遺骨をまとめて東京湾で貸切散骨(チャーター散骨)した場合
岐阜在住のBさんが、お墓じまいをするということで、お墓の遺骨をまとめて東京湾で貸切散骨した場合、岐阜から東京までの旅費が一人あたり往復25,000円ほどかかります。
「みらい散骨」で貸切散骨をする場合は、何人分散骨しても料金は変わらないため、ディズニーランド沖や羽田空港沖なら176,000円、南房総沖なら230,000円+館山までの交通費(東京から)往復6,660円で、合計20万~27万円ほどになります。
東京在住のCさんが兄の遺骨をハワイで貸切散骨(チャーター散骨)した場合
「みらい散骨」では対応していませんが、東京在住のCさんがハワイで貸切散骨した場合、東京からハワイまでの旅費往復20万~30万円と、A社のハワイファミリー散骨プラン231,000円~528,000円と合計で、40万~80万円くらいかかります。
海洋散骨は通常の供養より安い費用で可能!業者に頼む際には、まずは見積りを取得しよう!
海洋散骨の費用を見てきましたが、ハワイなどに行かない限り、通常の供養よりも安い費用で行えることがおわかりいただけたでしょうか。
特に、代理散骨であれば、数万で済むので、格安と言えます。
ただし、業者によって費用に幅があるので、業者に依頼する際には、必ず見積もりを取るようにしましょう。
「みらい散骨」では、メールフォームから24時間申し込みができ、問い合わせは電話でも受け付けています。
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